これがホントのBarf-Out!!
(暇な時にしか書かないので、不定期です)

第32回 ハートランドへの手紙

拝啓、佐野元春様。
44歳のお誕生日、そしてデビュー20周年おめでとうございます。

思えば高校一年生の時でした。
それまで僕は姉の影響で中島みゆきや杉真理を聴いていて、中学時代はカシオペアにどっぷり浸かっていました。 そして次に何を聴こうかとレンタルCD屋でうろついていて、ふと何かに導かれるように手にしたのが「カフェボヘミア」でした。 これが僕がジャパニーズロックに傾倒するきっかけになろうとは思いもよりませんでした。

あなたにハマるのに時間はかかりませんでした。ダビングしたテープを伸びるほど聴き、歌詞も見ずにソラで歌えました。
ライブビデオを見たら、イントロを聴いても何の曲かわかりませんでした。そのライブバージョンの秀逸さに歓喜しました。 丁度その頃出た新作が「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日」で、ツアーで名古屋に来る事を知りました。 生まれて初めて行ったコンサートが「ナポレオンフィッシュツアー」でした。

このコンサートがとても衝撃的で、アルバムと全く違うアレンジでしかも恰好良くなってました。 それはテレビ放映もされて、僕はそのビデオを何度も見て小学生のようにテレビの前で真似をしました。

ツアーパンフに載っていたディスコグラフィーを見て「12インチシングルってどんなのだろう?」ってところからアナログ盤指向になりました。 CDでは聴けない”バージョン違い”に狂喜乱舞しました。折しも1989年、アナログ盤が次々と廃盤になっていく頃でした。

その頃DJされていたFM番組”TASTY MUSIC TIME”がなければ、僕はこれほどデュアンエディにハマる事はなかったと思います。

目が悪くなって眼鏡を作る時、迷わずボストンタイプの黒縁眼鏡を選びました。
その他にもあなたから受けた影響ははかりしれません。

しかし次の「タイムアウトツアー」アルバムは良かったのですがライブでのアレンジ面でイマイチ衝撃がありませんでした。
それからツアーがある度に足を運びましたが「ナポレオンフィッシュ」を越えるものはありませんでした。

アルバム「ザ・サークル」の一曲目「欲望」のイントロのギター、最初のセンテンスに「うざったさ」を覚えました。 そのいかにもな”佐野元春節”に嫌気を覚えました。
その他に好きなアルバムはありましたが、ライブで不完全燃焼で終わる事が多くなってきました。 毎回聴かされる名曲、お決まりのアクション、それに歓喜する観客にも嫌気をさしました「お前等それで満足か?」と。
僕があなたに望んでいるのは常にアグレッシブで反抗的でユーモアのある音楽活動です。

ハートランドを解散してホーボーキングバンドを作った時は期待しました。 そして「IHKツアー」ハートランドの時と全く変わらないアレンジにショックでした。あれだけの手練れを集めておきながら何故?と。

そして最新アルバム「Stones and Eggs」は期待したからか、思ったほど面白く思えませんでした。 ライブの日取りも折り合いが付かず、ファン歴10年目にして皆勤していたライブに行きませんでした。 運良くViewsicで生中継もありましたが「行かなくてもよかったかな」と思ってしまいました。 アレンジ面ではホーボーキングともあって(少々)面白くもなってましたが、確実に声が出なくなってますね。 高音のヘロヘロさは胸が痛むほどです。やはり寄る年波にはかなわないのでしょうか。

僕の耳が肥えてきているのは確かです。僕はもうあなたから得るものは無くなったのかもしれません。というわけで

本日私は、あなたから卒業します。

しかし全く聴かないわけにもいきません。これからは”ちょっと気になる存在”になると思います。暇があったらライブにも顔出します。 今までどうもありがとうございました。
また、どこかの路上で

WADA,Takatomo