第32回 ハートランドへの手紙
拝啓、佐野元春様。
思えば高校一年生の時でした。
あなたにハマるのに時間はかかりませんでした。ダビングしたテープを伸びるほど聴き、歌詞も見ずにソラで歌えました。 このコンサートがとても衝撃的で、アルバムと全く違うアレンジでしかも恰好良くなってました。 それはテレビ放映もされて、僕はそのビデオを何度も見て小学生のようにテレビの前で真似をしました。 ツアーパンフに載っていたディスコグラフィーを見て「12インチシングルってどんなのだろう?」ってところからアナログ盤指向になりました。 CDでは聴けない”バージョン違い”に狂喜乱舞しました。折しも1989年、アナログ盤が次々と廃盤になっていく頃でした。 その頃DJされていたFM番組”TASTY MUSIC TIME”がなければ、僕はこれほどデュアンエディにハマる事はなかったと思います。
目が悪くなって眼鏡を作る時、迷わずボストンタイプの黒縁眼鏡を選びました。
しかし次の「タイムアウトツアー」アルバムは良かったのですがライブでのアレンジ面でイマイチ衝撃がありませんでした。
アルバム「ザ・サークル」の一曲目「欲望」のイントロのギター、最初のセンテンスに「うざったさ」を覚えました。
そのいかにもな”佐野元春節”に嫌気を覚えました。 ハートランドを解散してホーボーキングバンドを作った時は期待しました。 そして「IHKツアー」ハートランドの時と全く変わらないアレンジにショックでした。あれだけの手練れを集めておきながら何故?と。 そして最新アルバム「Stones and Eggs」は期待したからか、思ったほど面白く思えませんでした。 ライブの日取りも折り合いが付かず、ファン歴10年目にして皆勤していたライブに行きませんでした。 運良くViewsicで生中継もありましたが「行かなくてもよかったかな」と思ってしまいました。 アレンジ面ではホーボーキングともあって(少々)面白くもなってましたが、確実に声が出なくなってますね。 高音のヘロヘロさは胸が痛むほどです。やはり寄る年波にはかなわないのでしょうか。 僕の耳が肥えてきているのは確かです。僕はもうあなたから得るものは無くなったのかもしれません。というわけで 本日私は、あなたから卒業します。
しかし全く聴かないわけにもいきません。これからは”ちょっと気になる存在”になると思います。暇があったらライブにも顔出します。
今までどうもありがとうございました。 |