これがホントのBarf-Out!!
(暇な時にしか書かないので、不定期です)

第27回 レンタルCDショップ

今ではあまり行かなくなってしまったレンタルCDショップだが、お金のない学生時代には重宝した。
フリッパーズギターに「ジャニス」があったように、僕に多大な影響を与えたレンタルCDショップがあった。

「フジ丸」
高校の近くにあり、帰りには毎日のように寄っていた。それほど広くないがベストテンものに媚びない品揃えだった。 佐野元春はもちろん杉真理も全部あったし、大滝詠一(32DH盤)も全部あった。

YMOは実は立花ハジメ経由でハマったのだ。なんか面白そうな人〜と思って試しに聴いてみたらハマってしまった立花ハジメ。 出会いも豊富だった。何気なく置いてある音楽雑誌も嬉しかったし、黒壁にフローリングのシックな店内はちょっとオシャレで音楽好きな学生の溜まり場だった。 店長のザビエル(日本人。フランシスコザビエル似だったため僕等が勝手に呼んでいた)は愛想は悪かったがかなりの音楽通だっのかもしれない。
また学校から逆方向に2号店があり、そこは洋楽やジャズ系が充実していた。ビデオもあった。 数は少なかったが自転車で行ける距離のレンタルショップは全部行っていた。その中でも質のいいお店だった。

大阪の短大時代、引っ越しも落ち着いてチャリで街の探索に行くと、先ず入っていくのはレンタルショップだった。 TSUTAYAやアコム、個人経営のトコもあったがとにかく大阪は宝の山だった。 先ずディスコグラフィーでしか見ることのなかったCDがほとんど置いてある。 細野さんのアルバムは岐阜では「HOSONO HOUSE」ぐらいしか無かったが、大阪には全部あった。 「トロピカルダンディー」や「はらいそ」を初めて聴いたのは大阪なのだ。 所変われどする事ぁ同じ。再びレンタルライフが始まるのだった。
そのうちにレンタルしてカセット買うお金があれば中古レコードが買えるという事に気付きだし、次第にシフトしていくのだったが(岐阜に中古屋は数件しかなかった) そんな僕に足を向けさせるレンタルショップが大阪にはあった。

「TSUTAYA心斎橋店」
ここを知ったのは大阪に来て1年後ぐらいだった。バイトの帰りにも寄れた(朝5時まで開いてた)。 何しろここも品揃えがハンパじゃなかった。また他のTSUTAYAとは違うマニアックな雰囲気が漂っていた。
JBの日本盤は全て置いてあったのが先ず驚いたし、グラハムセントラルステイションが全部あったり 通販でしか買えない細野さん監修の「地球の声」が置いてあるのには笑った。
また在庫過多のものは直ぐ裏にあるCDショップで安く売っていて、たまにレアものもあったりした。教授の「プレイング・ジ・オーケストラ」の限定盤が中古価格で売っていたのには驚いた。

ここは先ずポップを店員が考えて書いてて「SUZUKI白書」は”慶一さんの声に母性本能がくすぐられる”とかコーネリアスの1stEPには”パーフリはやっぱり小山田君だったのね” と肉声の聞こえるコメントが目を惹いた。プライマスの2nd「フリズルフライ(輸入盤。日本未発売)」は”変!変!すっごい変!”って書いてただけなのだが、 聴いたらすっげえ変で一気に気に入ってしまった。出会いも多かった。
実はムーンライダーズを初めて聴いたのはこの店で借りた「最後の晩餐」だった。この店が無ければ、今の僕はなかったかもしれない。

この2軒、今はどちらも存在しない。

WADA,Takatomo