アンコールの手拍子を速くする奴は誰だぁ! MOONRIDERS
<記者会見プラス>

1998.4.4 新宿 日清パワーステーション

 
今回はちょっと無理をしての東京出張。一番無駄に時間を掛けない方法、深夜バスで行った。
このパワーステーション(パワステ)が6月で閉鎖されるとのこと。ムーンライダーズとしては最後
のパワステ公演となる。そしてこのライブはマルチトラックレコーダーを回し、観客の声も入れると
風の噂に聞いたのだ。これは後悔する前に行っとかないとネ。

朝5時半に新宿に放り出された僕は前日のライブからオフをしている友人達と合流、そしてその後
友人宅に仮眠をとらせてもらいに行った。
仮眠の数時間ってのが凄く良く眠れるもんだ。スッキリした面持ちでいざ、パワステへ。

パワステには既に沢山の人集り。閉鎖するなんて信じられないくらいだ。
ドリンクと交換するコインは記念にと思って使わなかった。
ステージと客席の境が無いくらい身近に接せる会場。1階や2階の客席も経験してみたかったナ。
友人が取ってくれた席に移動。なんと、良明さんの間近!!。良明ファンの僕としては非常に
嬉しい(^^)。

楽器には白い布が掛けられていて真ん中に花とソファーと椅子が置いてある。
音楽ライターの能地裕子さんが登場。いつもの辿々しいしゃべり方で進行された。
「今日は色男の順番で登場します(会場笑)色男といえばこの方、かしぶち哲郎さんです!」
迷彩のつなぎ服で登場。「普段着です」とお茶目な色男。
嫌みなくらいに「色男!」と連呼していた能地さん(^^;。

次はくじらさんこと武川雅寛。
アーミールックのくじらさんは強そう(^^)。
「ライダーズと、お登紀さんとどっちを取る?」の質問に
「どっちも取らない」(^^)と。

続いて白井良明。昨日のヤクルトが負けて傷心だったが
「ライダーズが売れちゃったらヤクルト買っちゃいましょうよ」
なんて話で盛り上がる。

そしてふーちゃんこと鈴木博文。
「ライダーズが100万枚売れるのと芥川賞取るのとどっちがいいですか?」の質問に間髪入れず
「芥川賞!!」と(^^;。「だって本が売れると売り上げの10%だからね」と暗に
音楽業界の経済効率の悪さをチクリ。

5番目の色男、岡田徹。
「色男度が下がるほどプリティ度が上がる」と自らフォロー(^^)。
プレステのゲーム「クラッシュバンデグー」が今70万枚を越えていてミリオンセラーにあと1歩
だそうな。その話を聞いて印税計算を間違えてマンションの物件を探しに行ったらしい(^^;。
実際はマンション一つも買えないほどだそうな。ふーちゃんがボヤくのもわかります。

最後の色男、鈴木慶一。
「50歳を越したら性転換してレズになるという公約は果たされるのか?」
という質問に「機会があれば(^^;;;」。
話の流れで”キューンは何故ライダーズを獲ったんだろう”という話になり、
キューンのディレクターの吉田さんを呼び出してはっきり訊きました。
「僕の先輩は”やめとけ、やめとけ、大変だぞ”というのでちょっと冒険するつもりで」獲ったとか。
「雰囲気が”X-JAPAN”みたいだ」と妙な発言も(^^;。解散しないでね(^^;。

次に記者会見。何故か記者席にはサエキけんぞうさんも居た(^^)。
今まで色々変な形でライブを行い、それがライダーズの発展の弊害となってる気がしますが(^^;
これからやりたいライブの形態は?。というサエキさんの質問に
「同時多発ライブ。6人が別の場所で同時にやる」これは是非やってほしい!!。

写真撮影も終わり「演奏、かかれぇ〜!」の掛け声と共に白い布が外される。
アコースティックなセッティング。俗に云う”アンプラグド”だ。
くじらさんのペットやふーちゃんのシンバルはほとんど生音で、岡田さんがグランドピアノ、
良明さんもアコギにガットとエレキ無し。ふーちゃんが使っていたタカミネの
エレアコフレットレスベースは指の位置を思いっきり白ペンでマーキングしていた(^^;。
ふーちゃんを中央に周りを囲むような立ち位置。したがって客席に向かって前を向いてるのは
ふーちゃんとかしぶちさんのみ。あとは斜めか後ろ姿(^^;。

 1.鬼火
 2.D/P
 3.欲望

これがスパニッシュ(カンツォーネだっけ?)なアレンジでまさに”欲望”って感じだった。
ここからはソロのコーナー。他人に書いた曲や古い唄をそれぞれがソロで唄う。また、
ここでは一人ずつ唄うようにMCをしなければならないというルールで変な歌に会場は爆笑の渦。
くじら「♪先ずは僕が唄いまぁす!懐かしい歌〜」
原曲よりかなりテンポダウンして、良明のボトルネックが唄う。

 4.ラム亭のママ

良明「♪僕が〜、(ヤクルトの)秦選手に〜書いた曲〜」

 5.愛を数えよう

ふーちゃん「♪ハンバーグのCMの〜、リサって女の子に〜、書いた〜曲ですぅ」
これは慶一氏も「隠れた名曲」とオススメ。

 6.ミスターサンシャイン

徹「♪僕の〜最大の〜(人に書いた(ぼそ))ヒット曲〜」
ブルージーであるにも関わらずキメ、変拍子で聴いてる方もハラハラドキドキ。
終わったときの達成感で思わず拍手。

 7.クラッシュ万事休す〜プレイステーションの歌

かしぶち「♪斉藤由貴の〜、サントラ盤の〜、挿入歌で〜、ある〜」
サントラ「さよならの女たち」でもかしぶちさんが唄ってるので是非それも聴いてみてほしい。

 8.もう一つの明日

慶一さんは「鬼のパンツ」もとい「フニクリフニクラ」メロディーで曲紹介。
この曲ってなんか可笑しいね。

 9.ちょっとピカチュウSuper Friend

これは渡辺美奈代「ちょっとFallin'Love」斉藤哲夫「今の君はピカピカに光って」
野田幹子「Super Friend」のメドレー。「ちょっと〜」を男が唄うと違和感を感じずにはいられ
ない(^^;。しかしこのタイトルがイカしてる。

ここから今回のハイライト。新曲「月面讃歌」のコーラスを観客で録ってしまうという企画!!。
先ずは発声練習って事で、念願の再発が成されたばかりの大島弓子「綿の国星」から

10.ラスト・ヒンデンブルグ

を全員で大合唱。そして本題。
くじらさんが”うたのお兄さん”となってメロディを伝授。
昨日録った分と、どっちが使われるのだろうか?興味津々。
次に新曲披露\(^^)/。

11.朝日の当たる街(仮)

タイトルをみんなに笑われたので、後に「海辺のベンチ、鳥と夕陽」に変わった(^^)。
まぁ、アニマルズみたいだからねー。慶一・くじらのユニゾンボーカルは「僕の」で実証済み。

12.彼女はプレイガール

サエキけんぞう氏によるちょっと意味深な歌詞がウフフ。イントロのコーラスが印象的。

13.物は壊れる、人は死ぬ、三つ数えて、眼をつぶれ

ジャジーなアレンジが秀逸!。思わず拍手してしまった。
本編最後は「あー、あー、」

14.夢が見れる機械が欲しい

アンコール

15.恋人が眠った後に唄う歌

これは最初に慶一さんが弾き語りで、他のメンバーがソファーに座ってて順番にドラム、ベース、
ギター、ピアノ、バイオリンと増えていくバージョン。スタジオで慶一さんが弾き語ってるのを
見て「しょうがねぇな、つきあってやっか」てな感じでプレイしていく様子が見えるようで
嬉しかった。

16.酔いどれダンスミュージック

後にシングルとして出された2曲で締めた。
客が手拍子合わせて唄える曲が1曲も無かったのが惜しかったが、演奏の質は高く
顔は見えにくいが手元が見えるという”生”を意識したステージングが素晴らしかった!。

東京まで来た甲斐があった(^^)。しかし僕は23時発の深夜バスで帰らなければいけない。
友人達との歓談もままならぬまま、泣く泣く帰ったのだった(T_T)。

WADA,Takatomo