アンコールの手拍子を速くする奴は誰だぁ!

CORNELIUS
<Fantasmatic World Tour>

1997.10.30 大阪厚生年金会館大ホール
1997.11.16 日本武道館

 
               SET LIST
                1.MIC CHECK
                2.THE MICRO DISNYCAL TOUR
                3.NEW MUSIC MACHINE
                4.CLASH
                5.COUNT FIVE OR SIX
                6.BRAND NEW SEASON
                7.E
                8.MONKEY
                9.STAR FRUITS SURF RIDER
               10.CHAPTER 8
               11.FREE FALL
               12.2010
               13.GOD ONLY KNOWS
               14.THANK YOU FOR THE MUSIC
               アンコール
                1.FANTASMA
<大阪>

この日は木曜日って事もあって半日で仕事を切り上げ車をかっ飛ばして、というハードスケジュール であった。いつも関西のライブには終電がなくなると困るので車で行くようにしている。 車で厚生年金に行くのは初めてだったが、難なく着いた。 会館裏の駐車場に止めた時におっちゃんが「今日は早いらしいぞ」とぼそっと言ったのが 聞こえたが気にせずに会場へ。 会館前の公園にはもうすでにたくさんの若者達。いかにも流行りのファッションを着こなした 人が多い。相変わらずヤンキーショップも繁盛している。もちろんダフ屋も(^^;。 大きなホールで3階席なんてのはかなり久しぶり。生まれて初めてライブに行った佐野元春以来だ。 毎度ながら開館と同時にグッズコーナーにお客が殺到。 今回はグッズが全般的に高い!。Tシャツで\5000するなんて前後プリントにしてもちょっと 高いんでないかい?。パンフはおもちゃ度高くてGOOD。 「TRATTRIA〜9〜7〜」のオープニングと同時に始まった「MIC CHECK」。 今回のライブはあのFANTASMAの世界をどう”生”で表現できるかが見モノだ。ステージは ドリーミングでファンタジックな作り。また、異世界のおもちゃ箱のよう。 ステージ上下にあるスクリーンに、曲ごとに編集された映像が映し出される。この映像が秀逸!。 実験映像からアニメまで、ありとあらゆるジャンルの映像を見事にミクスチャーされたもので (ビデオ発売希望!!)なかでも「COUNT FIVE OR SIX」は最高に笑える(最後にゴレンジャーが 出てくるとこなんざぁ流石だね)。 今回、中断したのは「BRAND NEW SEASON(アレンジは前回ツアーとほぼ一緒)」と新曲「E」だけで あとは全てアルバムの流れをそのままライブ化した感じ。MCもほとんど無し。 この「E」がなかなかクセモノで、アクションがまたたまらなく楽しくてイイ。そして前代未聞の サンプラーソロ!(^^)。サンプラーを持って舞台前方に降りて、さらにそれをお客さんに渡して しまうのだ。そしてそして、大目玉は小山田君と荒川君のドラムバトル!!!。これが初めての お披露目だと思われるが、なかなか上手い。ていうか滅茶苦茶上手い(卍)。 流れは戻って「MONEKEY」この曲は元々メロディがサンプリングなんだけど、それをギターの早弾き で再現!「親分!」って感じだ。その早弾きをしている横にはなんとゴリラ登場。意味不明の 瓦割りをして去っていくのであった(^^)。 アンコール。やっとちゃんとMCをしてメンバー紹介をした。なんと、さっきのゴリラの中身は カジ君だった!(この時が一番盛り上がったかも(^^;)。因みに今回はヤンキーグッズの紹介は 無かった(^^)。そしてアカペラで「FANTASMA」を唄って終了。 終了?。客電が点いてお客さんが一斉に「え〜!」のブーイング。 おいおい、まだ1時間半しか経ってないぜい?。そうか、駐車場のオヤジが言っていたのはそういう 事だったのか。 しかし内容の濃いライブだった。クオリティからすれば時間が短いのも許せるかな。 また、トータル性を重んるからこその内容なのだろう。クオリティの高いライブだった。 <武道館>

今回の目玉は、告知にあった「FMラジオを持ってきて下さ〜い」だ。 これは大滝詠一が行った伝説のライブ「ヘッドフォンコンサート」の再来だ!と思い、ちょっと 無理をしてでもこの歴史的イベントを観に行こうとした。 初めて乗った高速バス。東京に行くにはこれが一番安く、時間はかかるが乗り換えはないから 6時間寝ていればいい。寝不足でもイケる(^^)。 昔は「東京へ行く」となると長旅なような気がしていたが、地元のバスに乗るように普通に乗った。 初めて一人で東京へ行った時も、新幹線のひかりとこだまはひかりが急行でこだまが鈍行みたいな 気になっていた。 高速バスはとても楽しい。考えてみれば、東名高速を走るのは初めてだ。今まで東京へは電車でしか 行ったことがなかった。初めて見る景色で、停まる駅も駅によっていろいろな場所にあったり サービスエリアでの休憩も深夜バスでは無いので、もう修学旅行気分だ。 東京に着くと友達が出迎えてくれた。寒い季節なんだが、電車に乗るとやはり暑い。 渋谷で暫し物色してから武道館へと向かった。 武道館入り口でもさほど人通りが多くないのが気になった。しかしやはりヤンキーショップ、 ダフ屋、「チケット譲って下さい」という紙を持った女の子。ダフ屋に売るくらいならこの子 達にあげた方がマシだ。 いつもならバーゲンセールのような様相の売店も楽に入れた。特に武道館だからという物は 無かったが、今回のライブはパンフにある3D眼鏡をかけるといいらしいとフレこんでいた。 3D眼鏡をしてヘッドフォンをしてライブを観る。凄い光景だ(^^;。 スタンド席の上の方だが、ド真ん中で観れた。僕の前にいた男の人がヤクザショップで売って いたシールを顔に貼っていて、さらに周りの女の子にシールを配っていた。お客さんのテンションも ヒートアップ!。 「ラジオの周波数を82.2にして下さい」というアナウンスがあったのでFMラジオを点けた。 会場で流れているBGMがそのまま聞こえた。が、ラジオの方が少し遅れて聞こえるようだ。 会場がちょっとザワめいた。誰か有名人が居るらしい。通路を走る女の子にちょっと訊いてみた。 「誰が居るの?」「カジ君」。な〜んだ(^^;小沢君でもいたら面白かったのに。 「♪スタ〜ト」 ライブの内容自体は変わりは無かった。しかし武道館だし、なんか特別な事をやってくれないかな という期待はもちろんあった。 本編最後の曲「THANK YOU FOR THE MUSIC」もエンディングにさしかかり、いろんな曲がごちゃまぜ になってそろそろ終わるな〜、そのまま終わっちゃうか〜、と思った瞬間 「♪パララ、パララ〜ラ、」 「太陽は僕の敵」のイントロだ!!。これにはお客さんも大喜び!。しかしイントロだけで終わり 「WHAT YOU WANT」「MOONLIGHT STORY」「MOONWALK」 とホントに”サービス”的に、しかもFANTASMAの流れを崩さない方法でやったのには拍手!!。 本編が終了すると「え、終わったの?」って感じでアンコールの拍手。これも今回のライブの特色。 きつねにつままれたような、異世界の物語の登場人物になったような感じ。 FMラジオもやはりどうしても音が遅れてて、どっちにノっていいのかわからなくて途中でヘッドフォン を外してしまった。音もあまり良くなかったし(^^;。まぁでも貴重な体験ができたな。 さっさと武道館を出て友人に電話。「もう終わったの?」そうだよな〜、普通なら9時は過ぎる もんだよなぁ〜。 次の日は友人と一緒にお茶の水と高田馬場を探索。戦利品を片手に帰り支度。また高速バスに乗って 帰った。休憩したサービスエリアから見えた富士山が日本晴の空にそびえ立っていた。 初めて間近で観た富士山は、かなりでかかった。



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